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概要

岩手大学 大学案内2017

地域に継続して関わることによる学びの大きさ自分にできることを学生が主体となって考え実践私の担当した基礎ゼミでは、被災地の方のお話を聞くだけでなく、地元の方と交流する機会や主体的に考える機会を持てるように、地元の団体の協力を得て、ワークショップなど1泊2日の学修を行いました。参加者の中には、その後、陸前高田を応援する「岩大E_code」という有志団体に参加し、継続的に被災地に関わっている学生もいます。E_codeは、2012年に結成されて以来、陸前高田の魅力を集めた冊子「いいことマップ」(2012~2015)、ガイドブックとしての『たかたび』(2014)や『だいぶそこまで』(2016)の発行などを行ってきています。「市内の人と外の人をつなぐこと」をテーマに、学生たちと一緒に陸前高田に通い続けてきました。学生たちが継続的に被災地域と関わり、たくさんのことを学ばせてもらいながら成長しているのを感じます。被災地学修で高まった学生たちの意識を次へつなごうと、後期の初年次自由ゼミで震災復興をテーマとした講義を開講したところ、4学部から16人の学生が受講してくれました。はじめに宮古市から石巻市を改めて見て回り、復興支援に携わる人たちのお話を聞きました。次に、被災地の課題を整理し、課題解決のために自分たちができることを考え、支援プロジェクトを企画化しました。さらに2年前期にはプロジェクトを現地で実行。災害公営住宅のコミュニティづくりを目的に入居者の人たちと一緒に料理を作ったり、七夕飾りを製作したり、あるいは岩大サークルを呼んで音楽会を開催したりしました。これらの取組によって、学生たちは高い当事者意識を獲得しただけでなく、他者と協調しながら実践する力も飛躍的に向上させたと思います。人文社会科学部 教授五味壮平農学部 教授広田純一地域の課題について考え、解決していく実践力を身につけるカリキュラム編成。スキルを学び、知識を身につけ、実践力を高める 2015年4月、岩手大学に、これまでの全学共通教育部門を発展させた「教養教育センター」が設置されました。それに伴い、新しい教育カリキュラムを2016年度から本格的に実施します。「世界や地域の視点から課題を発見し解決できる能力を育成する」ことを主な教育目標に掲げ、現代社会を生きるために必要な基礎スキルを学ぶ「技法知科目群」、自己と他者を理解できる幅広い知識を身につける「学問知科目群」、身につけた知識を実践化する実践力を高める「実践知科目群」を設けています。幅広い視野とスキルを身につけて地域の課題に取り組むことができるような教育内容、実施体制の充実・強化を目指していきます。4年間で課題解決力が自然と身につく 1年次学生を対象とした「基礎ゼミナール」、「初年次自由ゼミナール」は、課題解決力の基礎を身につけるための科目です。特に、基礎ゼミナールでは1年生全員が被災地で学修する岩手大学ならではの特徴的な授業「震災復興に関する学修」を取り入れ、2015年からは初年次自由ゼミナールで被災地での学修を継続・発展させた授業も増えてきています。 2017年度から本格的に施行される「地域課題演習」(選択科目)は、PBL(Project/Problem Based Learning=問題発見解決型学習)の手法を取り入れた2年次以上を対象とする高年次科目。現実の問題に対応できる力を身につけるために、課題発見・解決能力の育成を目的としています。8つのテーマがあり、それぞれに応じた学内の教育研究組織(地域連携推進機構、地域防災研究センター、平泉文化研究センター、男女共同参画推進室、グローバル教育センターなど)の協力を得て運営されます。 このカリキュラム改組の大きな魅力は、専門科目、教養科目それぞれに「地域に関する学修」が取り入れられていることで、地域にある課題について考え、解決するための実践的な力を自然と身につけることができる点です。IWATE UNIVERSITY 2017 11