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概要

岩手大学 大学案内2017

学びの分野生物化学/食品・栄養化学/応用微生物学/植物栄養・土壌学/分子細胞生物学/環境ストレス生化学先輩、この学科でどんなことしてるの?復興支援や地域活性化につながる手応えを感じながら実験に励んでいます。生命現象の根源に関わる研究なので、毎日わくわくしながら実験しています。私は、久慈産琥珀抽出物に含まれる新規抗アレルギー物質「クジガンバロール」の、細胞における作用メカニズムを研究しています。この久慈産琥珀抽出エキスとその主たる活性成分であるクジガンバロールは、細胞試験においてアレルギー反応に関わる脱顆粒やカルシウムイオンの流入といった反応を抑え、また鼻づまりに関わる動物試験において、人のアレルギー性鼻炎に使用されている医薬品の約5倍の活性がありました。この様なユニークな地元特産の地下天然資源の高度な基礎研究成果を活用し、すでに化粧品が実用化されるなど、復興支援や地域活性化につながる手応えを感じつつ日夜実験に励んでいます。私の所属する研究室では、大腸菌を用いて生体膜に存在する膜タンパク質がどのように膜へ挿入されるかを研究しています。その中で、私は「ジアシルグリセロール」という物質の生合成経路を調べています。ジアシルグリセロールは生体膜を構成する膜脂質の一つです。膜タンパク質が細胞膜に勝手に入る現象、「自発的膜挿入」を止める働きが知られています。この自発的膜挿入が生命にとって必要か不要かを調べるためには、ジアシルグリセロールを産生できない大腸菌をつくる必要があります。そのために、未だ明らかになっていないジアシルグリセロールの生合経路を研究しています。生命現象の根源に関わる研究なので、毎日ワクワクしながら実験しています。教授 木村賢一教授 西山賢一2015年度ノーベル生理学・医学賞は、北里大学の大村智先生が「イベルメクチン」の微生物からの発見と開発により受賞されました。「ケミカルバイオロジー」を専門とする天然物生化学研究室も、地域の微生物、植物、食材などの天然資源から、遺伝子変異酵母株(病気の酵母)を用いて人の病気の予防や治療に役立つ構造や活性が新規の生物活性物質(バイオプローブ)を探索し、単離精製したバイオプローブの構造やメカニズムを研究しています。タンパク質が細胞の中で合成され、その機能を発揮する場所に輸送されていく仕組みは、世界中で精力的に研究されています。生命活動の基本的な仕組みを明らかにできるだけでなく、医薬品開発や有用物質の生産などにも利用できるためです。私たちは、精密な研究が可能なモデル生物大腸菌を使って、タンパク質が膜に挿入する仕組みを調べています。最近では、タンパク質挿入に必要な糖脂質を発見しました。これは糖脂質が酵素のような働きを示す最初の発見です。応用生物化学課程 (改組前の名称)丸山美紅さん〈 岩手県立盛岡第三高校出身〉応用生物化学課程 (改組前の名称)中村匠汰さん〈 秋田県立秋田高校出身〉担当教員メッセージ担当教員メッセージIWATE UNIVERSITY 2017 75