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概要

岩手大学 大学案内2017

学びの分野動物科学 : 動物生殖学/動物行動学/動物科学実験/牧場実習先輩、この学科でどんなことしてるの?家畜と人がよりよく共生できる社会づくりに貢献できたら。野生動物の行動と習性の研究は、やればやるほど成果が出る分野です。幼い頃から動物が好きで、産業動物を主として様々な動物について多角的に学ぶことができる動物科学課程に入学しました。私は現在、本来不要になるニンニク茎葉を飼料としてヒツジに給与し、飼料の消化や栄養素の代謝にどのような影響を与えるかを研究しています。また、地球温暖化の原因の一つであるメタンの発生量を削減するにはどのような飼料が望ましいかを検討しています。本来廃棄されるニンニク茎葉を活用できれば、環境負荷を減らすことも可能です。地球環境を考えながら、家畜と人がよりよく共生していける社会づくりに貢献できたらと考えています。野生動物の行動や習性に興味があり動物行動学を専攻しています。私の研究テーマは、センサーカメラを用いた盛岡市の森林に生息するニホンジカの個体群構成と撮影頻度の動態についてです。この研究は、私の2代前の先輩から続けてきた研究を基礎として引き継いだもので、今年で6年目になります。ニホンジカの雄雌別の撮影頻度や撮影時間・場所を長期にわたり調べることで、近年、数が増加しているニホンジカの分布拡大の実態を把握したいと考えています。また、このモニタリングによる個体数管理を通じて、ニホンジカによる植生や農作物への被害の抑制に役立てたいと考えています。教授 佐野宏明准教授 出口善隆メタンは脂肪の約1.5倍ものエネルギーを有しています。反芻動物から放出されるメタンガスは地球上の全メタン放出量の15%に相当し、反芻動物が摂取した飼料から胃内の微生物の働きで産生されます。したがって、反芻動物から放出されるメタンは地球温暖化ガスになるばかりでなく、飼料エネルギーの浪費にもつながっています。私たちの研究室では、反芻動物からのメタン放出を抑制し、飼料の有効利用を目指した研究を行っています。ニホンジカは新しい土地に侵入し分布域を広げるとき、まず雄が新しい土地に侵入し、遅れて雌が侵入すると考えられています。佐々木君たちの研究は、直接的データを使って初めてその証明を行った研究となりました。ニホンジカなどの野生動物の生態はわからないことばかりです。野生動物を適切に管理するには、まだまだ沢山の研究が必要です。皆さんも自分の手で研究を行い、誰も知らない動物たちの秘密を解き明かしてみませんか。動物科学課程 (改組前の名称)松野綾奈さん〈 宮城県宮城野高校出身〉動物科学課程 (改組前の名称)佐々木拓弥さん〈 宮城県石巻高校出身〉担当教員メッセージ担当教員メッセージIWATE UNIVERSITY 2017 81